ECサイトの市場規模が拡大した理由 

ECサイトの市場は、年々拡大しています。特に2020年以降は、新型コロナウイルスの影響で、「ステイホーム」や「巣ごもり消費」がクローズアップされたことにより、物販系ECサイトの利用者が大幅に増加しました。
 
ここでは、ECサイトの利用がどれほど増えたのかについて、データを使ってご説明します。

経済産業省がまとめた電子商取引に関する市場調査の結果によると(※1)、2020年の日本国内における物販分野のBtoC-EC(消費者向け電子商取引)市場規模は12兆2333億円で、前年の10兆515億円から21.71%増加しました。
 
実店舗での売買なども含めた全商品取引のうち、EC市場で取引される割合を示した「EC化率」も2019年の6.76%から、2020年には8.08%へと拡大しており、ECサイトの利用が広がっていることが統計データにもはっきりと示されています。

EC市場規模が大きい分野は? 

では、EC市場の規模が大きい分野には、どのようなものがあるのでしょうか?
 
上記調査では、2020年の市場規模が大きかった分野として、
・生活家電・AV機器・PC・周辺機器など(2兆3489億円)
・衣類・服装雑貨など(2兆2203億円)
・食品、飲料、酒類(2兆2086億円)
・生活雑貨、家具、インテリア(2兆1322億円)
の4分野を挙げていて、これらが物販系全体の73%を占めています。ECサイトを利用する方の多くが、これらの商品を購入したことがあるのではないでしょうか。

現在はコロナ禍の影響で、国内や海外旅行がしづらい状況が続いているため、日本の利用者が海外のECサイトから商品を購入する場合や、海外の利用者が日本のECサイトから購入する場合が増えています(これらを「越境EC」と呼びます)。
 
昨年、中国の利用者が日本のECサイトで購入した金額は1兆9499億円(前年比17.8%増)、アメリカの利用者が日本のECサイトで購入した金額は9727億円(7.7%増)となっていて(※2)、今後は海外からの利用者がさらに増えると見られています。

このように、現地に行かなくても欲しいものが手に入る利便性の高さも、ECサイトの市場規模が拡大した理由の一つになっています。

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