ECサイトでは実店舗とは異なる形で商品やサービスを販売するため、さまざまなメリットやデメリットが存在します。今回はこの点について簡単にご紹介します。
ECサイトのメリット
ECサイトを持つ最大のメリットは、実店舗を持たずに商品やサービスを販売できることです。店舗を持つ場合、店を借りる際の初期投資に加え、家賃や光熱費などの維持費、店員の人件費など、さまざまなコストが発生します。ECサイトの場合は、商品さえあれば場所や時間を選ばずに販売できるので、上記のようなコストがかからず、初期投資を抑えることも可能です。
また、すでに実店舗がある場合は、これまで店に足を運ぶことがなかった遠方や新規の顧客に対してもビジネスチャンスが拡大します。
次に大きなメリットは、顧客データの収集です。実店舗で販売する際は、購入客の名前や連絡先を入手するのが難しい場合もありますが、ECサイトでは名前や連絡先、購入日時、購入額、購入履歴といった顧客データを簡単に収集でき、マーケティングにも活用できます。
他にも、メール配信のしやすさや、24時間顧客対応が可能なこと、海外の顧客に向けた越境ECも可能なことなどが挙げられます。
ECサイトのデメリット
ここまでECサイトを持つメリットをお話してきましたが、ECサイトによって店舗の商圏が広がるということは、デメリットにもつながります。実店舗の場合、周辺にある競合店舗を主に意識すれば良いのですが、ECサイトの場合、全国（場合によっては全世界）で同ジャンルの商品・サービスを扱っているサイト全てが競合店となってしまいます。顧客側も各サイトの比較がしやすく、店舗や商品に対する口コミ評価なども見られやすくなるので、常に魅力ある商品やサービスを提供し、さまざまなツールで利用者にPRしていくことが必要です。
また、実際の商品の魅力が伝わりづらいのもデメリットと言えます。「商品は手に取って確認したい」という方もいるので、そういう方にも画像や動画などを使って、商品の魅力を伝える「見せ方」ができるかどうかが、サイト成功の大きなポイントとなります。
その他にも、積極的に集客しなければ数あるECサイトの中で埋もれてしまうことや、実店舗のような「常連客」を獲得しづらい点、価格競争になりやすい点などのデメリットがあります。
【まとめ】ECサイトとは？
ここまで3回にわたって、ECサイトについて説明をしてきました。
簡単にまとめると、
・ECサイトとは、インターネット上で商品やサービスの売買を行うサイトのこと
・食料品やアパレル、家電、生活雑貨など、いろいろな商品が販売されている
・コロナ禍の影響で、2020年からECサイトの市場が急拡大している
・中国やアメリカなど、外国の顧客との「越境EC」も増えている
・ECサイトのメリットは「実店舗がいらない」「顧客データを収集しやすい」など
・ECサイトのデメリットは「競合店が大幅に増える」「顧客が商品を手に取ることができない」
ということになります。
EC市場は今後更に成長すると予測されており、私たちの生活に欠かせないものになっていきそうですね。
今オフラインで商品やサービスを販売している方は、一度ECサイトでの販売も検討してみてはいかがでしょうか。